pi_circular Insurance & claimsCompliance & regulation Britannia P&I
運賃、滞船料等に関する紛争処理 費用保険(FD&D)とは、 クラス3 (P&I) をはじめとする保険 ではてん補対象外となっている、 クレームや論争など海運事業上の 問題を解決するための法務費用や 関連費用をカバーするものです。 P&I保険とはクラスを別にしており (クラス6)、個別のルールブックで 独自のルールが定められています。 このカバーはFD&Dと呼ばれていますが、運賃や 滞船料に関するクレームに限定されるものでは なく、逆にメンバーに対して提起されたクレーム の防御についてもてん補対象となります(以下の てん補対象を参照)。FD&Dはメンバーが クレームの求償や防御にかかった費用について もカバーします。 FD&Dの論争はしばしば船舶の収益や キャッシュフローに関係しているため、 FD&D保険は、日々の企業活動におけるリスク 対応を支える重要な保険として、多くのメンバー から支持されています。 運賃、滞船料等に関する 紛争処理費用保険(FD&D) てん補対象 FD&Dのクレーム・論争は下記の通りです: •未払い運賃、傭船料、滞船料 •傭船契約の解除 •加入船の滞船、遅延、不稼働 •加入船の損失または損傷 •共同海損分担金または費用の回収 •傭船契約、船荷証券、海上運送契約(COA)などの 運送契約義務違反 •加入船に供給される燃料、器具または艤装品に関する クレーム •加入船の怠慢な修繕または改造 •保険契約上の債権債務に関するクレーム •救助、曳航または水先案内に関するクレーム •加入船の建造、購入、または抵当に関する論争 •港湾当局、船舶代理店、税関当局、ターミナル所有者との 論争 •官憲当局の審査、検視、その他の調査におけるメンバーの 代理 BRITANNIA FD&D FD&D FREIGHT DEMURRAGE AND DEFENCE 免責金額 ブリタニヤグループの標準的な FD&D保険 では、FD&D紛争に関連して発生するすべての 費用および支出のうち3分の2をクラブが 負担し、メンバーの自己負担は3分の1のみと なっています。メンバーに初期免責金額の 支払い義務はありません。 これは、保証が開始される前にメンバーが一定額を自己負担し なければならない他のFD&D保険者と比較して、非常に 有利な条件です。メンバーの商業上または運航上のニーズに 対応するため、個別の条件設定をご希望の場合には、代替条 件について当クラブのアンダーライターまでお問い合わせくださ い。 実務上は、ほとんどの紛争案件がクラブの社内専門チームに よって解決されており、外部弁護士を起用することなく、費用が 一切発生しないケースも多くあります。 クレームハンドリング ブリタニヤグループは、FD&Dの論争に 対応する経験豊富なクレーム担当チームを グローバルで擁しており、チームのほぼ 全員が 英国弁護士資格または他の管轄地の資格を 有しております。 担当チームは豊富で専門知識を結集し、メンバーに対して 適切かつ法的なサポートを提供し、費用対効果の高い 商業的な方法で論争を解決することを目指しています。 メンバーに提供されるサービスの重要な要素として、ブリタニヤ グループは可能な限り、長期化し費用の嵩む訴訟に対して 直ちに進めることなく、論争の解決を目的とした助言や支援を 提供します。FD&Dのクレーム担当者は契約交渉のどの段階に おいてもメンバーを支援し、FD&Dに関する一般的な問い合わ せにも対応します。ブリタニヤグループは認可された法務提供 者ではないため、一部の案件については外部弁護士の関与が 必要となりますが、その費用は前述の通り、FD&Dで負担されま す。外部弁護士が依頼された場合、その技術的な助言や提案 された戦略および費用は、関連するFD&Dのクレーム担当者が 慎重にモニターし、クレームが効率的かつ現実的な方法で 処理され、費用が紛争額に見合ったものとなるよう努めます。 この保険が船主、傭船者の両者にとって いかに有益かを示す代表的な例を ケーススタディとしてご紹介します。 ケーススタディ 1 ケーススタディ 2 •海上で液体貨物の移動により本船の外板が損傷し船体も大きく 傾いたため、本船は避難港に向けて離路が必要になった。 •その結果、貨物の安全性に関して、また、避難港への離路に 伴って発生した費用を誰が負うのかについて、船主メンバーと 傭船者との間で論争が発生した。 •貨物は陸揚げが必要だったため、その費用は船主のP&I保険で カバーしたが、仕向地への到着が遅れてしまった。また、船主は、 傭船者から得るはずだった傭船料の損失など、保険でカバーされ ない損害の補償も求めた。 •この論争は、船主の代理でマネジャーが任命した弁護士と 専門家の助力もあって最終的にロンドン仲裁により解決され、 その費用はFD&D保険でカバーされた。 •傭船者メンバーが仲介業者に燃料油を発注し、これを受けて 仲介業者は本船へのバンカー供給契約をサプライヤーと締結した。 •バンカーが供給された後、支払いを済ませる前にこの仲介業者が 破産宣言を受けた。 •バンカーサプライヤーは、供給した燃料油の金額分について先取 特権を主張し、本船をニューヨークでアレストした。一方、仲介業者の 清算人も、船主が発注した燃料油の支払いを受ける権利があると 主張した。したがって、傭船者メンバーは2つの競合するクレームを 受けることになった。 •バンカーサプライヤーと仲介業者の清算人のいずれへ支払いを すべきか判断してもらうため、ニューヨークの裁判所に競合権利者 確定手続きを申請。傭船契約に基づく船主との論争にかかる費用は FD&D保険でカバーされた。 ケーススタディ 法務費用をカバーするFD&D保険の利点は、これまで度々証明されて きました。2008年から2009年の金融危機や、2014年から 2015年の OW Bunkerグループ破産の後処理、ウクライナ・ロシア紛争、 ナイジェリア貨物税問題、そして最近では紅海およびペルシャ湾に おける戦闘行為に起因する問題などがその良い例です。貿易戦争の 影響やFuelEU Maritimeなどの新たな環境規制は、海運市場にさらなる 不確実性を引き起こし、将来的な紛争につながる可能性があります。 ケーススタディ 3 ケーススタディ 4 •あるメンバーがシリーズ船の建造を発注した。ところが、 造船所との間で作業の質をめぐって論争が生じ、 船舶の引き渡しが遅れるおそれが出てきた。 •この船舶は、関連する契約が締結された日付から 当クラブのFD&D保険の加入船となっていた。そこで クラブは、メンバーのために弁護士を起用し、造船契約に おけるメンバーの立場に基づいた助言をしてもらうことが できた。 •メンバーは、仮に正当な理由で契約を終了せざるを得なく なった場合、既に支払った分割前払金を造船所が 返還できないとしても、造船所の取引銀行が提供する 返金保証に基づいて造船所に代わって前払金を返金する との助言を聞いて、安堵した。 •この助言を受けて、マネジャーは現地の弁護士に指示を 出し、造船所との協議を開始することができた。この協議 は最終的に実を結び、船舶は所定の規準を満たした状態 で、交渉によるわずかな遅れで引き渡された。 •FD&D保険はまた、新造船の傭船予定者とメンバーとの間 で生じた、引き渡しのわずかな遅れをめぐる論争に ついてもてん補する。 •定期傭船者であるメンバーがある港への寄港を指示したが、 その港に入る航路の水深が本船の喫水に必要な水深より 浅いことが判明。結果、本船は一時的に座礁し、船底に 損傷を受けた。 •船主は、この港が非安全港だと主張し、船体の修繕費用を 傭船者のメンバーに求償した。 •この修繕費は、メンバーが付保していた船体損傷に関する 定期傭船者責任保険の免責金額内であったため、 その保険でカバーすることはできなかった。 •一方、クラブのFD&D保険の下で手配された弁護士は 仲裁審問において、入港時の水深が本船にとって安全に 入港できる深さだったことを船主自ら確認するべきだったと して、事故当時、当該港が非安全港ではなかったと主張する ことに成功した。船主の主張は退けられた。 ケーススタディ 5 その他の事例概要 britanniapandi.com
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